競技推手は定歩と活歩があります。
どちらも極めて重要なものであると私は考えています。
定歩は足を動かさないことが前提の競技となります。
足を動かさずして相手をランダム性の中でコントールすることの完全体現、これをより精密化していくのです。
活歩は足を動かせますが、制限が極めて多く、普通の投げ技を仕掛けたくても、仕掛けようとした行為が反則となり、そうやすやすと投げることができません。
かなりのハンデを設定した中、しかも相手が足を動かし続けてくる中で、相手をコントールすることが求められます。
首掛け、腰掛け、足払いができたらどんなに楽か、そんなジレンマに悩まされながら、相手の力を利用して0.何秒しかないタイミングで崩し、投げてていきます。
不自由極まりないルールですが、このルールでランダム性を体現できると、制限を解除したときとても楽です。
活歩推手で相手を投げるには、その前段の攻防の差し手争い、チャンバーの巧みさが必要になります。
チャンバーがうまく、相手の力で投げることが自在になり、そして定歩もハイレベルであれば、打撃や武器を使いながらランダム性の転用が、容易になります。
なので競技推手は、定歩、チャンバー、活歩と一通り習得しておくといいことが多い、私はそう結論付けて、日々の練習に取り組んでいます。
日本では練習できる場所がなかなか見つからないので保留していましたが、これからは私の生徒になりたいという希望者を集め、安全性に考慮しながらさまざまな場所で、まずはチャンバーからやっていこうと思っています。
最近プロフィールサイトをいじっているのですが、懐かしい活歩練習風景動画も載せることにしました。
2年ほど前の私です。
まだまだ動きが荒く、無駄が多かったですね。
来年からは活歩も含めて、幅広く日本でお伝えしていきたいのです。https://t.co/0BY5OuwQgJ— 台湾に移住して、世界一を目指してみた (@taiwansuisyu) September 11, 2019