私は化学物質過敏症が悪化し、病院でもさじを投げられたので、最後の希望として漢方治療を受けるために台湾に渡ってきたのですが、この病気自体はだいぶ症状が落ち着いたものの、お酒が飲めなくなりました。
飲めないというよりは、飲んでしまったらその次の日普通の人が経験する二日酔いの何倍もの強烈な症状が出て、何もできなくなるのです。
なぜだろうと思ったのですが、アルコールを分解するときの化学物質が、もろに体に反応するのが原因だと分かりました。
なので、お酒を飲まないのです。
お酒自体は好きです。大好きです。田酒一升瓶をを浴びるように飲んだり、焼酎5合瓶を2本一晩で飲んだりするほど、お酒は大好きでした。
お酒をやめるのは大変なことです。
断酒に成功し、お酒を楽しむことはなくなりましたが、お酒をやめたことでいろいろなメリットがあることにも気づきました。
まず疲労の取れ方が違います。また回復力も違います。
日々過酷な練習をしていると怪我をしやすくなります。年を取ると特にそうです。お酒を飲んでいると内臓も筋肉も疲労が取れないので、徐々に疲労が蓄積し、怪我をしやすくなってしまうのです。
この点に気付いたとき、断酒と向き合い、割り切れるようになりました。