競技推手は、ルールが極めて多い競技であると感じます。
一見するとただの押し引きにしか見えないかもしれません。
しかし、号令前からすでに戦略は始まっていて、相手が何を狙っているか察したり、瞬時に得意技に持っていくのを防いだり、力の潮流を読んで絶対的優位性を取ったりと、様々な攻防が瞬時に行われています。
やればやるほど奥深い競技なのですが、私はこの競技に何を活用しているかというと、修行した多くの格闘技の要素を用いて勝負しています。
ベースとしているのは太極拳、意拳、八極拳、詠春拳ですが、ここに合気道と逮捕術もかねていきます。
特に反則ばかりする人間に対してや、自分が負傷してできることが限られる、そういったときにカードを使い分けていきます。
様々な武術をやってきて、本当によかったなと思っています。
競技推手はシンプルですが、流儀の体現が安全にできる素晴らしいものです。
日本でこれからどんどん広めつつ、最短で台湾で活躍できる戦術を伝授し、最強日本人軍団を作るのが私の夢の1つなのです。