推手

沈む力で推す技術(3つの力理論)

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相手が推してきたとき、反発するように推し返そうとすると何が起きるか。

自分の力が強引であった場合、壁を押すのと同じように反発して自分に返ってきます。

この原理はわかっても、なかなか原理に基づいて相手を推すのは難しいものです。

動画でやっているのは、相手の推しが70パーで来たとして、70パー以上の力をまっすぐに返していません。

まっすぐだけで返していくと、私も単純な腕力や体重差がなければ、反発に負けてしまいます。

相手と私は体重差はほとんどありません。体格的には相手のほうが有利です。

では何をしているかというと、相手の推しを受けとめながら、沈む力を追加しています。

これにより、相手からすると2方向からの圧が来たため、対処できず硬直し、壁を押したような形で反発に負けます。

理屈を文章化すると簡単なのですが、相手の推す力を破綻させない、自分の受け止める力を破綻させない、この2つの力を保持したまま沈む力を加える。

3つの力をバランスよく運用することが求められます。

 

 

 

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